週末は福山「ばら祭」でした。今年は約80万人がばらの街に集結!この時期に合わせて
毎年「島田荘司選ばらのまち福山ミステリー文学新人賞受賞者出版記念の集い」が開か
れます。今年、ゲストに駆けつけてくださったのが中尾彬さんと池波志乃さんです。
写真は、到着早々訪れた昭和の名店「稲田屋」の前(池波志乃さん中尾彬さん島田荘司さん私)
きっかけは、池波志乃さんが約20年前から島田荘司さんのファンで、島田さんが選者を務めて
いる文学賞の出版記念の集いにご招待したところ、喜んで来てくださったとのことです。
お二人とも稲田屋を気に入ったご様子で、池波さんは「肉丼のつゆとご飯だけでもおいしい」と
汗をかきながら食べていました。私は保育園の時から通っていた味だったので、グルメなお2人
認められたようでとても嬉しくなりました。
今年、ミステリー文学新人賞に輝いたのはこの方、植田文博さん。5月10日に原書房から『経眼窩式(
けいがんかしき)』でデビューしました。作家を目指したのは7年前。会社を辞めて執筆に専念したと
いうエピソードに、植田さんの作家としての覚悟を感じました。タイトルを見て、難しそう・・・と思っていま
したが、読んでみるとあまりの面白さにページがどんどん進みました。他にも3人の優秀作品が選ばれ
年内には出版される予定です。その中には、待望の福山出身の作家さんもいます。デビューの時また
ブログでご紹介したいと思っています。
ばら祭の会場にも島田荘司さんとのご縁で友情出演してくださった中尾彬ご夫妻。
中尾さんには、会場の緑町公園で育ったバラで染めたストールがプレゼントされ、その場で
「ネジネジ」して首に巻いてくださいました。池波さんは「この新人賞から誕生したミステリーを
読むのを楽しみにしている」と受賞者にエールをおくりました。
ご夫妻の「中尾さん」「志乃」と呼び合う生の声を聞けて会場も大盛況。
福山ミステリー文学新人賞は第6回にして10人の作家を世に送り出してきました。毎年ばら祭の会場
に駆けつけている作家の皆さんは続々と新作を発表しています。
ゴッドオプミステリーこと、島田荘司さんの偉大さをしみじみ感じる今回のばら祭でした。