原爆が投下された広島で奇跡的に焼け残った被爆ピアノを蘇らせ、
その音色を世界へ届け続けている男性がいます。
ピアノ調律師の矢川光則(やがわ・みつのり)さんです。
爆風による大きな破損や傷が残っている被爆ピアノですが、
矢川さんの調律によって、優しく力強い音色が蘇り、平和の尊さを教えてくれます。
今月、矢川さんをモデルにした映画「おかあさんの被爆ピアノ」が公開されました。
大学生が祖母の被爆ピアノを通じて、矢川さんと出会い、被爆地ヒロシマを学ぶ物語です。
さらに…。
被爆75年となる今年、平和記念式典で、
広島の高校生が被爆ピアノを演奏することが決まりました。
演奏するのは、平賀小雪(ひらが・こゆき)さん。
平和へのメッセージが込められているような温かく清らかな音色で、胸を打たれます。
今月のWATCHは、被爆ピアノについてお伝えします。
私はナレーションを担当しました。
ピアノ調律師の矢川さんや高校生の平賀さんの思いに寄り添いながら、
一音一音心を込めて、吹き込みました。
BGMで流れている被爆ピアノの音色にも、ぜひ耳を傾けてみて下さい。
「WATCH 被爆ピアノ~世界へ奏でる平和の響き~」は、
あす土曜日深夜0時55分から放送です。ぜひご覧ください。