月別アーカイブ: 2015年4月

カープファンの作り方

マツダスタジアムがすごい。
この日までの11試合の入場者の平均を計算してみた。

29599人。ファンの期待の大きさが分かります。
チームは残念ながらスタートダッシュとはならなかったけれど、
本拠地での成績が7勝4敗。地の利はあります。

もちろん、盛り上がっているのは広島だけではありません。

10年ほど前、いつも声援を送る神宮球場のファンに対し、
選手自らの発案で最終戦にサインボールを投げ込んだこともありました。

そう、関東のカープファンも熱い。

関東という地で彼らはどうやってカープファンになっていくんだろうか。
聞いてみたい。

「お疲れ様です!」

その関東からやってきた一人の男。

日テレ系朝の顔。日本テレビ桝太一アナウンサー。
カープファンとして知られる彼はよく広島に来ます。
それもプライベートで。
今年は開幕に続き、もう2度目。
よし、桝アナへ取材開始です。

きっかけは津田恒実さん。

先に大好きな選手がいて、そのチームを応援していくパターンです。

カープの記事をスクラップ。

ふむふむ。これもよくある。

そして妄想で勝手に試合をし、テーブルスコアを作る。

ん?。

そこにスポーツ原稿のようなものも書く。

ほ、ほう…。

よく書いていたフレーズは「最後はやっぱり津田」。

さすが東京大学卒。小学校低学年のやれることじゃありません。
あの、もうちょっと一般的な…そうだ、カープのどこに惹かれたかを…。

「ボク自身、すごく不器用なんですよね。」
桝アナの表情が少し変わった。

決して恵まれた環境ではないチームに、一生懸命さを感じた。
泥だらけになって、かっこ悪くても頑張る姿に心を動かされた。
うまくいかない中で、必死に戦うチームに自分を重ね合わせた。
体育の成績が実際は1の内容だけど、
「桝君は本当に一生懸命だから」という理由で2にしてもらった。

なるほど。

カープと共に子供時代を過ごし、そして大人になっていく。
声援を送りながら、自分も力をもらう。
チームとファンのいい関係です。

ついでにもう一つ、最近のカープ人気について聞いてみた。

「いつも泥んこになって遊んでくれた幼馴染のお兄ちゃんが、
アイドルグループに入ったような感覚ですかね」

うん、これが一番分かりやすい。

やっぱり特別な日だと思う

赤飯を食べる人、トンカツを食べる人、自分の好物を食べる人、
いろんな迎え方があります。
あのミスター赤ヘル山本浩二さんは
鯛の尾頭付きを食べて球場入りしたそうです。
特別な日です。
いや特別じゃないという人もいる。
一試合は一試合。
勝手に特別な日と決めつけてはいけないかもしれません。
ただ我々報道陣にとって特別なのは間違いない。
この日は普段スーツを着ない、ノーネクタイの人もスーツ・ネクタイ着用です。
人数も多くなります。テレビでも紙面でもこの日を盛り上げます。
待ちに待ったから。この日から始まるから。横一線でスタートするからです。
去年のことは関係ない。1位も6位もない。
全チームゲーム差ゼロです。

2015年3月27日。
広島もその特別な日を迎えました。
いや「広島で」その特別な日を迎えられたのは13年ぶりのことです。
あの時は前の市民球場でした。
マツダスタジアムにとっては初めて。史上初となりました。
席は完売。歴史に残る一日ですから当然です。

今回その歴史的な一日を中継できることになった広テレは、
夕方3時50分から事前特番も放送させて頂きました。
球場内を移動しながら、この日を待ち望んだ人々とワクワク感を中継。
そのまま試合へとつなぎます。
その特番の進行を担当した私と馬場アナの二人は、
なんとセレモニーの司会まで担当させてもらいました。
これまでも「プロ野球が開幕した後の地元初戦」でセレモニーはありました。
その初戦セレモニーの司会なら、何度か担当したのですが、今回は違います。
なにせ第一声が大きく違う。

これまでは
「マツダスタジアム開幕です!」
地元初戦だからです。

今回は
「セントラル・リーグ選手権試合開幕です!」
こうなります。

選手入場も、その特別な日を迎えることができた
両軍監督、コーチ、ベンチ入り全選手を紹介します。
絶対にミスは許されません。
開幕1軍というのは選手の球歴に残る大事なものだからです。
この日を特別な思いで迎えているからです。

なかなか味わえない緊張感でした。
この特別な機会を与えてくれた球団、広テレのスタッフにはただ感謝です。
さて、秋にはどんな緊張感が待っているのか。
2015年プロ野球開幕です。