月別アーカイブ: 2016年9月

送り出す

「球団史上〇〇年ぶり」今シーズン何度も聞いた言葉です。
9月24日。今シーズン何度目かの新記録がまた生まれました。
「主催試合入場者数212万5548人」。
2年連続での球団新記録更新です。
連日スタンドが真っ赤に染まる。
特にここ数年…CSに初めて行った翌年くらいからだろうか。チケットの入手が難しくなりました。
マツダスタジアムらしいユニークな席だけじゃない。
いわゆる「普通の席」もいっぱいになっていきました。
今年は6月の終わりだったと思う。
今季のマツダスタジアムでのチケットがほとんど売り切れになっていました。
思えば10年前、年間入場者数は100万人を越えるか越えないかぐらい。
2000年代の初めの頃はその100万人を割る時期もありました。

空席の目立つ広島市民球場。
実際数えられるくらいの人数しかいない2階席、
その中でもホームベースの真後ろ付近は、私たち若手アナの実況練習の場所でした。
その頃ある選手が言ってました。
「満員のスタンドの中で野球がしてみたい」。
野村謙二郎前カープ監督は引退セレモニーの中で、
「野球は楽しいぞ!いいもんだぞ!」
子供たちにこう呼びかけました。
折しも野球人気低迷、球界再編の時期。
ホントに広島からカープがなくなるかと思いました。
大昔の話じゃない。
たかだか10年ほど前の話です−。

そしてこの10年。球団も努力した。
一度波が来た新球場ブームにあぐらをかくことなく様々なアイデアを打ち出し、
グッズを揃え、日本一のボールパークを作ってみせました。
チームは強くなった。
この苦しい時期を支えた選手たちが土壌を作り、よく育ち、実りました。
努力は報われるとは限らないけど、成功の陰には努力がある。
この10年の努力に、時代の追い風がうまく交わったのが今なんだと思います。
「すごいスタンドだった。大観衆が応援してくれる感じ、うれしかった」
9月25日、満員のスタンドで野球がしたいと言っていたあの選手の言葉です。
倉義和。
夢が叶いました。
何の因果か、この日は雨天ノーゲーム。
ただポジティブに考えれば、
倉・広瀬両選手を真っ赤なスタンドで送り出せるチャンスがもう一度やってくることになる。
さぁ10月1日ペナントレース今季最終戦です。

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