キネマの玉手箱!!

週の始まり月曜日。
みなさん、いかがおすごしでしょうか。


8月6日は75回目の原爆の日。
いつもと様変わりした平和公園。
コロナウイルスの影響です。
ただ、祈る気持ち、平和への思いは変わりません。
被爆ピアノのコンサートに、橋の上での署名活動。
いつもと変わらないのは
セミの鳴き声だけではありませんでした。

被爆建物、被爆ピアノ、残る資料…。
番組や世間でもそういった話題が交わされる。
被爆者の平均年齢は83歳を超え、
「被爆者から話を聞けなくなる世界」を
皆が少しずつ意識しているように感じます。

そんな折、
この夏に公開した映画を見に行きました。
「海辺の映画館ーキネマの玉手箱」です。

「尾道三部作」などで有名な映画作家、
大林宣彦監督が20年ぶりに尾道で撮影した本作。
こちらもウイルスの影響で公開がずれこみ、
本来の公開日だった4月に監督はこの世を去りました。
まさに大林監督が最期に遺した作品です。

物語の舞台は、
その日を最後に閉館する海辺の映画館。
三人の観客が上映されている
戦争映画の世界に飛び込み、
戦争の悲惨さとリアルを
その身に感じていく、という物語です。

こんなにも平和を望むエネルギーを
戦争の悲惨さから映し出しているのか。
こんなにも戦争のない世界を
望んでいる人がいてくれたのか。
観終わったあとに、そう感じました。

『映画の歴史は変えられんけど、
歴史の未来はかえられるんかもね』
映画にもぐりこんだ観客のセリフから、
監督の哲学が伝わってくるようです。

実際に戦争を体験していない
「観客」のような存在の僕らでも、
これからの時代の「主役」になって
平和な未来を引き継いでいくことができる。
そんなメッセージが詰まった映画でした。
この夏に、観られてよかった。

東京では営業が縮小される現状でも
満席になる回も出てきているんだとか。
世代を超えて見られる作品だと思います。
みなさんも、その世界に浸ってみてください!


(監督の思いが詰まった同名書籍も販売されています!)